ファリヤ(Faliya) セキタンザン♀
「私は居候だけど、メテオラの一員でもあるから。あなたに倒される程度なら、私ここにいないもの」
「お料理なら任せてください、家庭料理なら実家でずっとやってたので!」
「ここなら、私のこと止められるヒトしかいないから。だからここだけは、安心していられる。いて良いと思えるの」
「お兄ちゃん、なにしにきたの? ……は?迎えに来た?……笑わせないでよ、お兄ちゃん、私よりも弱いくせに」
ひかえめ(うたれづよい)
年齢 / 18歳
身長 / 161㎝
一人称 / 私
他称 / あなた、〇〇さん
構成員というていで居候をしている、現時点では最も新参者。
生まれは鉱山で、元々は炭鉱夫一家の娘。働き者で責任感が強く、他人思いの少女。
実家には沢山の弟妹がいるようで、息をするように周囲に世話を焼いてしまう。
彼女が来てから生活が改善された者もいる程で、毎日朝一番からパタパタと走り回っている。
年齢以上に達観しているが、勿論年相応なものも好き。
土と砂埃に塗れた働き者だったので、お洒落は少し恥ずかしい。けれど少しは触れたいそんなお年頃な女の子。
保護されてきた個体の一人で、唐突に発現した適合者としての力(キョダイマックス)により暴走してしまい、故郷を荒らしてしまった過去を持つ。
そのせいで故郷を追われ、さ迷っているところに、彼女の秘めた悲鳴を聞きつけたカリストによりメテオラに迎えられた。
本人は家出と言い張るが、事の顛末は把握されており、継続的にメンタルケアを施される程にはボロボロの状態だった。
現在は他の適合者同様、制御する為の力を身に付ける鍛錬を受けている最中。
鍛錬には積極的で、ひたむきな姿で構成員達とも良好な関係を築いており、間違いなく自分よりも強い先輩達に安心して可愛がられている様子。
生い立ちと今後
原作シナリオにおける、「各所で突然発生したキョダイマックス」の当事者であり被害者。
彼女の故郷、もとい一家で働いていた鉱山にて、仕事の真っ只中にその現象に見舞われ、暴走の末、鉱山を焼け野原にしてしまった。
その時、ファリヤを助けようとした実兄にも大怪我を負わせてしまっており、後々この経験が「助けを求める事」への抑止となってしまう。
同時に、それまで共に働いていたニンゲン達は、彼女を恐れ、頼りにしていると言った掌を返し、彼女を追い出すことを望んだ。
責任感の強い彼女は、庇ってくれる兄や家族に火の粉が飛ぶ事を、そして自身の制御できない力を恐れ、自ら故郷を飛び出した。
実際に彼女の家族は、庇って鉱山を追い出されるか、一人だけを爪弾きにするかの二択を迫られ、両親は苦渋の末、ファリヤを見捨てることを選んでしまった。
そうして、追い出されたも同然だが、これは自分の意志だというように『家出」』と言い張っている。
当時、“鉱山では”最も強かった兄にも止められなかった暴走は、彼女にとって強いトラウマとなっており、また原因が不明な為に、メテオラに保護され、鍛錬を積んでも尚、兄を殺しかけた自らを恐れている。
後に、いくつかの出来事を経た兄が迎えにくるが、その兄が未だに自身より弱い事に気付くなり、ファリヤは「帰りたくない」と兄を追い返してしまう。
彼女にとって「止められる人がいない」という恐怖は相当のものであり、また今度こそ取り返しのつかない事をしてしまうのではと、それまで言ったことの無い言葉まで投げつけた。
そんなファリヤを見て、ようやく認識の甘さに気付いた兄が、ファリヤと同じ力を習得してくるのは、その数か月後の話。
「妹を安心させてやれないなんて、兄失格だからな」と、ファリヤを超える力を身に着けてきた兄に、それまで我慢していたものが決壊したのは仕方のないことかもしれない。
「もうっ、もう……ッ、うああぁぁ……っ、ひっく、お兄ちゃん、遅いよぉ……っ!!ばかぁ……っ!も、もう一生っ、みんなに会えないかと思ったぁ……!!」
「遅くなってごめんな。みんなの事は兄ちゃんが説得するから、もう安心していいからな」