ヴァルスハル

ヴァルスハル(Walshall) ★オーロンゲ

「おやおや、僕に興味がおありかな?良いのかい、こんな道化に興味を示して。……うんうん、いいね、その『なんだこいつ』って顔。 はは、ごめんよ、僕はヴァルスハル。ちょっと悪癖持ちでね、どうしても人をからかいたくなってしまうんだ」
「お喋りは好きだけど、適切なタイミングで適切な事をできないのは嫌いでね。悪いけど、少し力づくでいかせて頂くよ」
「教祖の事かい?そうだね……彼は、上手く言えないけれど……どこかで何かがすり変わってしまったのだろうと思う。逃げる時にはもう彼が何を考えているのか判らなくてね……恐ろしかった」

真面目(ちょっぴり見栄っ張り)
年齢 / 29歳
身長 / 195㎝
一人称 / 僕
他称 / 君、あなた

常に変に畏まった態度と、意味深な言い回しを好んでする男性。
普通に喋っていれば誠実さを感じるが、困惑する相手見て楽しむ悪癖があるらしく、一通りからかっては謝罪のち普通に喋り出すのが常。
常に怪しく微笑んでいるのも相まって、初対面ではほぼ確実に信用ならない対象と判定を受けてしまうが、本人はそれすら面白がっているよう。

元々は適合者と呼ばれる存在であったが、故意的にその力を手放し、【教団】と呼ばれる場所から離脱してきた。
位の高い立場にいたが、信じていたはずの教祖の本性を覗き見てしまい、その恐ろしさや知ってしまった事実を恐れ、とある魔女の力を借りて姿を晦ます形で失踪、現在は教団と敵対関係にあったマフィアに身を置いている。

己が教団内でやったことを悔いており、便宜上は捕虜として、情報の提供を対価に教団での活動で負荷を受けた身体を治療している。
それゆえか義にあたる活動には積極的であり、悪癖さえ無ければ……と言わざるを得ない。
頭を使うことが得意そうな見かけだが、実は脳筋寄り。

色が違う、異質という点で遠巻きにされ、住処を離れた過去を持つ。
また、彼の性格に反して、なぜか関わった他者を籠絡してしまう性質を持っており、単なる言葉も彼の声を通すことで蛇の甘言のような力を発揮する。
種族の割に義に厚い性格をしており「個々が同胞を守る力を得てもいいはずだ」という教団に賛同、活動していた間はその体質を活用していたつもりだったが、実際は利用されていただけだった。
本来他者を害することを嫌う性質なため、自分の体質を強く嫌悪し、そのせいが自己肯定感が異常に低く、悪癖の根本も他者を近付けさせない為のものと思われる。

全てが終わった後の彼

教団を消滅させ、脅威を排除した後。彼は正式にメテオラの一員となる。
同時に、メテオラの専属医であるアルツィエトによる性質の改善治療が開始され、少しずつ自己肯定感を取り戻していく。
身体の治療はその時点でほぼ完了しており、また教団消滅の過程で、「正しい形で得た」キョダイの力を取り戻す。
以前のキョダイの力は教団が提供する非合法な方法で得たものであり、身体への負荷も非常に高い危険な力だった。
その方法による習得で苦しむものはまだまだ数多くおり、ヴァルスハルは自身を治療が成功したサンプルとして提供するため、サビアナーダのところからアルツィエトの元に移り、彼の助手として教団の元関係者への医療活動をし始める事となる。
「僕は僕の行動の責任を取るよ。自責の念からだけじゃない。これは、僕が僕を認める為に必要な事なんだ」