メーネッス

メーネッス(Meness) ルナアーラ

「私は……ほしぐも、とはもう名乗れませんね。個体名をメーネッス。今はルナアーラと呼ばれる種となりました」
「私を守ってくれる人を、守れる私になりたかった。強く、なりたかった。あの子のように、あのひとのように。……あのひとは私には勿体無いくらい素敵なひとです。だから、相応しい私になったら、“彼女”にまでなってくれたあのひとを迎えに行くって約束したんです」
「♂のルナアーラという存在は、不可能ではない、んですが。私の場合、記憶が飛んでたのもあって……その……言動とか、気持ち悪かったらすみません……」

臆病 (物音に敏感)
年齢 / 外見は20代だが生後1年程
身長 / 180㎝
一人称 / 私
他称 / あなた

月の水先案内人、異界からやって来た”星の子”。彼であり彼女でもある半陰陽(後述)。
百合の名を持つ少女に連れられて月軍と出会い、様々な出来事を得て進化し、彼らの元にやってきた。
異界の水先案内人であり、「あちら」と「こちら」を繋ぐ力を持つ。数奇な事に、その力が彼の仲間の運命を大きく変化させていく。
高身長な見た目に反し、非常に臆病。
その癖我が強く、一度言い出すと頑として聞かない。その上やたら見栄を張りたがる、あまりにもへんてこな性格の持ち主。
それに加え、見た目よりも遥かに幼く、性が安定しない、記憶も少女と出会う以前の事を覚えていないと、何から何まで不思議な人物。
元々彼の種族は性別が心身の成長と共に決定するが、彼はそこから彼本人の意志で更に性別が♀から♂に移行している「途中」で、その理由が自身を拾ってくれた少女を護る騎士になりたいから、というもの。
(進化する前に少女に読み聞かせてもらったお伽噺の騎士が男性だったのが男性にこだわる要因)
元来の我の強さから一度決めたら曲げないもので、後々失くしていた記憶を取り戻すものの、その時に再会した異界からの番(つがい)の男(女)にも「このまま男として生きたいです!」と啖呵を切るほど。

そもそも彼が異界からやってきたのは理由があるのだが、後にその理由が、臆病な彼に大きな決意をさせることになる。
一人の少女を護りたいと願う小さな騎士は、今度は大切な仲間達を護る月の騎士へと成長し、やがて護られる側から護る側へと変わっていく。

弊アローラにおけるルナソルについて

※サウレのページにも同じ内容有

ウルトラホールの向こうで生まれる太陽と月の使者。
必ず対として生まれるが、生まれたばかりは性別を持たない。成長するなかで本人らの性自認がどちらかに傾き、♂はソルガレオに、♀はルナアーラに進化する傾向にある。
また、コスモウムに進化した時に、“天啓”のような何かによってそれぞれの進化先が予言される。※予言であるので必ずしも天啓通りの進化を遂げるわけではない
天啓と異なる進化を遂げる例も少なからずあるが、個としての性自認が天啓で傾くことが大半であるため、基本的には天啓通りに進化する。
ソルガレオとルナアーラが異なる性であればコスモッグを生むことができるため、異性であれば性別は番である本人たちの間で自由にさせてもらえる。

二匹は、ウルトラホールにおける“穴”の番人、及び水先案内人であり、更に『かがやきさま』の力をウルトラホール内に循環させるシステムの一端あった。
絶えずその存在を繋ぐ必要がある為、二匹のバランスは管理されている。
その存在はかがやきさまを主軸としてホールの安寧を繋ぐ為のものであり、生き物として生まれながらも、本質はシステムのセーフティ。
とはいえ、かがやきさまのかがやきが失われることなどないので、基本的には平和に生きていられた。

……のが、ずっと昔の話。
現在のかがやきさまが失われたウルトラホール内、及びウルトラメガロポリスでは、番人と水先案内人の側面を強く持ち、かがやきさまの光の片鱗を宿す存在のために、ネクロズマの補食対象となってしまう。

※かがやきさまが失われた後は光を喰らい続けるネクロズマと、ウルトラメガロポリスの住民の強引な対処により、バランスやシステムが崩壊しつつあり、とうとう最も若い番のコスモッグが二匹、システムの矯正の為に完全に成長しきるまでとそれぞれウルトラホールの外に逃がされた。
異なる時間軸へ放り出されたあと、片やその土地の守り神に導かれるようにして、片や一人の少女と出会い、月と太陽の使者へと成長を遂げる。
守り神と共に人を導き、その祈りを再び得るために奔走し、本能に刻まれた通りに、解決策を探る。

メーネッスという存在と、その番のサウレという存在の関係

※若干設定文と重複

少女と出会ったコスモッグが成長したルナアーラ。
弱いままにホールを無理矢理通らされた為に、しばらく記憶を失っており、拾ってくれた少女に頼る形でアローラに滞在していた。
元々彼の番が、放り出される前にソルガレオとなる天啓を受けており、ならば自分はルナアーラになるのだろうと無意識下に刻まれていたらしく、記憶を失っていた状態でも無事にルナアーラへと進化を遂げる。

本能でカプのもとへと人間を導くのとは別に、自分を必死に守ろうとしてくれる少女を守りたいと強く思い、彼女を守れる存在になりたいと、強き♂の性を求めるようになる。
番のソルガレオ、サウレと再会後、記憶を取り戻すが、記憶をなくしていた間の出来事が強烈で、今更♀性にはなれない、番にはなれないとサウレに打ち明ける。
(が、番はお前しかいないと決めていたサウレの突然の「では私が雌になるとしよう」によって番は継続される)
(また、取り戻した記憶から中途半端に女性らしさが戻ってきてしまい、男性体で仕草が少し女性っぽいという中性的な存在になってしまう)

とても臆病で、狂ったネクロズマにいつ喰われるのかと怯えながら生きていた。
泣き虫で、いつも大丈夫だと守ってくれるサウレに依存しており、放り出された衝撃と、離れ離れになったショックで記憶を無くしてしまう。
ホールにいた頃は、自分はサウレの子を生むのだと疑うことなく思っており、彼がソルガレオの天啓を受けたときは、彼に相応しい存在になるのだと、仕草や知識などメーネッスなりに色々努力していたよう。

記憶を無くしても、サウレという自分にとっての強き♂、及び騎士の存在と、元々の献身的な性格が染み付いていたようで、それが理由かは不明だが、自分を守ってくれる少女を逆に守りたいという気持ちが、(サウレのような)♂になりたいという気持ちに繋がったようだ。
※女騎士という選択肢が出なかったのはつまりサウレの影響

騎士になりたいという意志は変わらないものの、サウレという存在に寄りかかっている部分は簡単には変えられず、サウレの気配がネクロズマによって消えた瞬間に酷く動揺する。
仲間に叱咤された事でサウレを助けに動くが、生きて救い出せたサウレを見るなり「もう一人にしないで」と泣き崩れる程度にはサウレ無しでは生きられない。
とはいえ、守られ、自分を優先するサウレに甘えていたことを自覚し、逆に「自分を大切にして、私だって貴女に健在でいてほしい」と言えるようになるくらいには、ちゃんと成長はしているし、依存ではなく愛情を返せるようにはなっている。