ツィラメイヤ(Zyllameiya) ジュナイパー♂
「私は私の意志でしか動きません。期待されても迷惑です」
「まぁ、いずれこうなる気はしていましたし……。ええ、こっちの話ですよ、貴方がたには関係のないことです」
「連れ出した以上、キチンと面倒は見ますよ。───大事な子ですしね、ハティは」
深長 (力が自慢)
年齢 / 20後半
身長 / 180㎝前半
一人称 / 私
他称 / 貴方
アサシンとして生きていた青年。現在は様々な理由から一般人を装って旅をしている。
独特の価値観を持ち、他人に関心がなく、何に関しても無頓着。不遜で、完璧主義。
干渉される事を嫌うが、必要であれば容認する合理主義。頭の回転が速く、根回しなども同様。
夜型のせいか肌がやたら白い。ひょろい見た目に反して、腕っ節は意外と強い。
ニンゲンにつき始めた頃に出会った、狂月病ゆえに軟禁されていた子どもに自分から関わってしまい、その場所から連れ出してしまう。
本人的にも不可解な行動であったようで、しかしなぜか放っておくこともできず、軟禁の実行犯である実兄に追い回されるであろうその少年に、月を食う狼の名前から「ハティロルフ」と名付け、護るように面倒を見るようになる。
最終的に少年は、彼の人生の中で唯一、ありったけの愛情を注ぐ存在となるが、自分の事であるのにその理由を未だに理解できないでいる。
そしてその少年の為に、元の暗殺者に戻るかすら迷い始めている。
そんな少年にすら話していない隠し事があるようだが……?
彼の生い立ち
本来は異なる時代の人物であり、様々な出来事を経て、現代のアローラに辿り着いた。
無意識にハティロルフの境遇に自身の過去を重ねており、彼が強くなると共に、今なお影を落とす自身の過去と決別すべく、一度仲間の前から姿を消す。
結果的に、帰ってこないツィラメイヤを心配して探しに来たハティロルフと、それを追ってきた旅の仲間達によって果てる寸前だったのを救われ、なぜ自分がハティロルフを放っておくことができなかったのかに気付く事になる。
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(弱かったからだと諦めていた。どうせ誰も助けてくれない、仕方のない事なのだと失望していた。それでも心のどこかでは手を差し伸べ、違うと言って欲しかった。ああ、そうか。あの子は過去の私で、だから私は、あの子を………、)
薄れる意識の中で、聞こえたあの子の声に、掴まれた腕に、酷く安心した。
小さな体で、■■と自身の間に果敢に立ち塞がる姿に、やっと気付いた。あの時の小さなハティロルフに、私は過去の自分自身を見たのだと。