ロロー(Lorow) アーマーガア♂
「私、ロローと申します。弊タクシーをご愛好賜り、誠に有難うございます」
「オレは人よりもうっかりミスが多かったんだ。だから、それに関する事は、徹底的に始末をつけることにしている。……さすがに、子どもを間違ってとってきたのは初めてで、自分に絶望したが」
「業務中ならまだしも、今はプライベートだ。申し訳ないが、業務中並みの対応を要求されても承知しかねる。俺がそれをしたら、部下にもさせなければならなくなるからだ」
「たかが旦那をパパと呼んでお嬢をシィちゃんと呼んだだけだろうが、それくらいで笑うな。釣られる事くらい誰でもあるだろだから笑うなって!!」
うっかりや(かけっこがすき)
年齢 / 20代前半
身長 / 178㎝
一人称 / オレ、私
他称 / お前、アンタ、〇〇様
タクシー会社に勤務していた青年。公私がとてもはっきりしている。
一族代々が運び屋として同社に従事しており、ロローはその次男に当たる。
彼の一族は企業と同じくらい長い歴史を誇り、中枢を担っているといっても過言ではなく、彼も自身の役割に誇りを持っている仕事ポケモンである。
ゆえに勤務時の人当たりの良さは完璧だが、プライベートになると突然不器用になるコミュニケーション下手くそ男。
奉仕精神豊富、人情にも厚く、自分の進化が遅れるほど後輩に世話を焼きまくる癖に、その全てを台無しにする程度に愛想がない(素を知る同僚談)
彼の一族は、遥か昔に王達が黒い夜を払ったその当時を知る数少ない一族でもある。
先祖代々受け継がれてきた地方の人々に関する知見は凄まじく、彼もそんな一族の一人である。
彼が、”騎士の末裔”とニンゲンが暢気にほっつき歩いてるのを見つけたのは勤務の真っ最中のこと。まさか記憶を奪われているなぞ知るはずもなく、歴史学者のメドラッドと名乗る男に接触の後、あまりのユルさに心配になって無理矢理ついていくことにするまでコンマ数秒。
仕事第一の男は、職場にそれとなく許可を貰い、どこまでも働き者は、気付けば立派な最終形態に進化するまで首を突っ込み世話を焼いていた。
その最中、食料調達の過程で、リンゴと間違えてドラゴンの子を連れてきてしまったのは、彼が仕事ポケモンになるほど自分に厳しい理由、もとい「うっかりや」が発揮された瞬間である。
旅が一段落した後は、仕事と平行して彼の親を探して飛び回るようになる。
彼の実家の話
彼は次男として生を受けた。当然家を継ぐ権利は長男の兄ものだ。
長になる為に”様々なこと”を強制されようとも、その権利は兄の元から揺らがない。
その兄が数年後、勤務中に失踪するまでは。
急に次男は家督を継ぐ事になったが、勤勉な次男は、年寄り達が思うよりも案外すんなり受け入れて、仕事と共に家督を継ぐ勉強に励んだ。
まさかその兄が、”適合者”となって自身の前に現れるとは思わなかったけれど。
失踪した兄は、結局は勤務中の事故で”巣穴”に落ちた後、獣の領域の支配者に保護されて、帰れなくなっていただけだった。
優秀だった兄は、落ちた先で適合者としての力を得ており、戻るなりロローから党首の座を取り戻そうとし始める。当然、今更返すのも癪だと兄弟間の権利争いが始まる。
片や、弟にあんなことやこんなこと、加えて重責を背負わすなんてお兄ちゃんは嫌です、と。
片や、へらへらしてる癖に本当は辛かったの知ってんだよ、もう自分らしく生きてくれ、と。
どちらにも案外支持者は多く、鎧烏一族の明日はどっちだ。
旅の仲間について
メドラッド:旦那
正体を知ってる上で話しかけた。記憶が無いのは知らなかった。
実際の人柄が気になってついてきたが、いつの間にやら「のんきさのあまり心配で」が8割を占めていた。
お人好しだと言われるが、彼にだけは言われたくないと思っている。
ルジーニャに釣られてよく「パパ」と呼び間違える。恥ずかしくて死にそう。
アシィール:お嬢
最初は(お互いの性格もあり)全くと言っていいほど会話がなかったが、間にルジーニャを挟むことで劇的に会話が増えた。
互いに悪い子(人)ではないのはなんとなく察していたので、今では二人で仲間(主にフレゲーラ)の世話を焼く。
本人らにその気は無いが、端から見るとルジーニャを交えて兄妹のよう。
ヘシェト:へシェト
勤務域の鉱山で働く昔なじみの腐れ縁。なので扱いに容赦もないが、付いてきたときは驚いた。
お互いの事情には不干渉を貫いていたものの、今は仲間なので気にはしている。
その昔酒盛りに付き合って地獄を見たので酒盛りには絶対に付き合わない。
フレゲーラ:おひいさん
以前からの顔見知り。話したこともあったがあくまで他人としてだったので、全く違う人柄に心底驚いた。
不器用な物言いで長らく誤解されていたものの、打ち解けてからは彼女とへシェトとの会話にツッコミを入れたりとなかなか忙しい。
呼び方を変えてくれとせがまれているが、変えるつもりはないようだ。
ルジーニャ:坊ちゃん
さらって来てしまった罪悪感でどうしても我が儘を聞いてしまうが、意外に躾もちゃんとしている。
我が儘の度合いも可愛い物なので嫌がるわけでもなく「子分」としてついて回っており、実は実親の居所にも見当がついている。
実はルジーニャが進化したとき一番喜んだのは彼。
仲間の名前を呼ぶとき、よく彼の呼称に釣られている。