バロン

バロン(Baron) フォクスライ♂

「そこのお嬢さん方!すごくかわいいね、思わず見とれちゃった。もしよかったら俺とお茶でもどう?」
「あの時ロゼに声をかけてなければ、今頃好きにあちこちいってたはずなんだけどね……。ホント、顔は好みなんだよな、顔は」
「いや、別に女の子好きだけど彼氏になりたいわけじゃないんだよね……ほら俺一人を選ぶとかできないタイプだし?悲しませたくないじゃん?」

慎重(うたれづよい)
年齢 / 20代後半
身長 / 176㎝
一人称 / 俺
他称 / アンタ、君

軟派な遊び人。
本来なら一つのところに留まることはなく、自由を謳歌していたはずなのに、街中で見つけたロゼヴァルドを女性と勘違いしてナンパしたのが運の尽き。
彼の持ち出した勝負に負け、旅に引き摺り回されてる運のない男。
本来なら慎重派であるのだが、曰く「声掛けとかないと損すると思った。だけどかけて損するとか聞いてない」。
案外他人を放っておけない性格だったようで、自分よりも更に奔放に生きているロゼヴァルドに文句言いつつ付いてきている。
金に糸目はつけないほうだが、あまりにも後先考えないロゼヴァルドの唐突な大金での買い物に耐えられず、旅中では彼から財布を没収し、代わりにパーティの資金繰りを担当している。もしかしなくても苦労人ボジション。
後に増えた仲間にも同様で、気付けばお母さんみたいと言われる始末である。

女の子に声掛けてふらふらしてる所を除けば、割となんでも器用にこなすオールラウンダー。
戦闘能力に関しても、本来なら簡単には負けない程度には高く、見た目より教養もある。
が、どうしても綺麗な人を見かけると視線が引っ張られる。綺麗なら男でも同上。
貢ぐタイプではないが、女の子には甘いし構っちゃう程度に女好き。それがなぜ今…けどほんと美人なんだよな顔は…とかそんな毎日。

過去と本性

高い教養と小綺麗な身なりではあるが、天涯孤独の元孤児。
生きる為にころし以外は何でもして来た為、大体の事は身に付けた。独学の為、程度としては見る者が見れば見抜ける程度。
お陰で他者に取り入る事は得意分野と化し、後暗い界隈にある程度の知見を持つ事で上手く生きてきた。戦闘技術はその過程で磨き上げており、自信もあったが、本物の才には適わなかった。
特に背負うものも無いため、旅の道ずれに関してはしょうがない約束だし……といったところ。もしかしなくても真面目。
そのついていった男が更に後暗い部分を持ってるなぞ知る由もないが、腹の内を探ってこないところが気楽なのは確か。
似た境遇の相手をどうしてか放っておけないお人好し。けれど本当はもう少し狡く生きたいのが本音。

それはそれとして女の子に弱いのは生い立ちとはなんも関係ないので単なる本人の性格である。
ワンナイトなんて何度経験したか分からない程度にだらしがないが、彼女たちから好かれる事は、本人の中では自己を肯定する要素の一つでもある。

そんな彼の名前は実は偽名。そもそも本名がないタイプの偽名であり、名前がないので適当に自分でつけたもの。
自由に生きる為に必要なだけ、覚えてすらいない程多くの名前を持っているが、此度名乗った【バロン】という名は、適当につけた割には存外長く呼ばれる事になってしまい、初めて自身の名前として定着しつつある。