ヘシェト(Hesheth) セキタンザン♂
「ヘシェトだ!皆みたいに戦いは得意じゃないけど、それ以外なら任せとけ。力仕事は特に得意だ」
「俺?俺はただの炭鉱夫だよ。今はちょっと休暇もらってるとこだけど」
「メドなー、へらへらしてるけど色々事情あるんだろうさ。もちろんアシィもロロも、フーもルジーも。おにーさんはさ、そんなアイツラがホッとできる場所を作ってやれたらなぁ、って思うんだ。例えばほら、旨いもん食ったときとか、元気になるだろ?だから、俺は旨いカレーを作る、ってな。……まぁ難しく考えんな!こういうのは雰囲気だ、雰囲気!」
のんき(我慢強い)
年齢 / 20代後半
身長 / 185㎝
一人称 / 俺、兄ちゃん
他称 / お前、そちらさん、坊主、嬢ちゃん
ヒトと共に鉱山で働いていた炭鉱夫。
非常に律儀な働き者で、そこそこ古い歴史を持つ家系の長男だが、それ以外は至って普通の、常識と感性を持ち合わせた一般人。
典型的なお兄ちゃん気質で、実家には歳の離れた弟妹がおり、現在の仲間にも家族と同じように接する。年下であれば誰でも可愛がるので、フランクにその高い背からのナデナデが飛んでくる。
体を動かすのは得意だが、頭を使うのは少々苦手。ほんの少し脳筋の気があるのは否めない。
仕事の後の一杯が大好きで、それが転じて酒好き。
あまり頻繁には呑まないようにしているが、一度呑み出すと凄まじい量の空瓶が転がるタイプ。
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彼が家族で働いていた鉱山に、メドラッド一行が立ち寄った事が出会いのきっかけ。
当時、進化したてであった彼の弟が誤って一行に衝突事故を起こしてしまい、そのお詫びとしてしばらく労働力になるからとついてきた。…………のだが、結局最後まで付いてきて、今では立派な兄貴分。
先述の通り、兄属性に全振りしている性格なので、それぞれが何かと事情を抱えていながら黙っているのをなんとなく察しており、一度は「お詫びも多分済んだから」と一行を離れたものの、結局「気になっちゃって」と戻ってきた。
以降、「唯一なんの事情も抱えていない普通の人」の立場で彼らを支える縁の下の力持ち。
その為か、やっている事は一見母親のよう。彼の作るカレーはお袋の味で、一行の好物となっている。
美味しいご飯と安心できる場所、には一家言あるようで、不安を取り除き安心させてくれる存在。
だからか、個人的に相談を受けることも多い様子。
一般人……?
本人は自分を一般人というが、地方の発展に貢献している職の、それも歴史の長い一家の長子という事もあり、伝説とされる王と騎士の話が事実である事は知っていた。
それでも王が何をして、騎士の一族が今どうしているのかは知らないものの、なんとなーくメドラッドが関係者であることは察していた様子。
それが確信に変わったのはロローという、更に地方の深層に関わる立場の人物の言葉に因るが、まさか自分がそれに関わるだなんて毛ほども思っていなかった。
適合者と呼ばれる存在を妹に持つが、妹は自身が適合者と知るなり家を出てしまった。
家を守る立場であるため、妹を見送る他なく、以降一度も妹は帰っていない。
一行についてきたのは、もしかしたら妹に会えるかもという些細な希望からであったが、結局、旅の最中に出会うことは叶わなかった。
旅を一段落させた今も、たまに一行に同行し、強くなった今なら、妹も自分達から離れなくていいはずだ、と。懐かしい顔がないかを探している。
旅の仲間について
メドラッド:メド、リーダー
弟が追突事故を起こした相手。謝り倒した末に、そこそこ強引に労働力として同行し、しばらく無償奉仕をしていた。
長子同士、通じ合うものがあるようで、仲間が寝静まった後の晩酌していることも。
性格のユルさに関しては気にしていないものの、子供を二度も引き取ってきたときは流石に子育てのイロハを叩き込んだ。
アシィール:アシィ
感覚としては友人の娘。最初はどうなる事かとハラハラしていたが今では安心して手伝いを任せたりしている。
父親に相談しにくいことを自分に相談してくれるので、頼りにしてくれるのが嬉しい。
両親の事は触れないようにしているが、正直探すのも止すべきでは、と心配している。
ロロー:ロロー、ローちゃん
歳は離れているが、ロローの勤務域と鉱山が被っている為に昔馴染みの腐れ縁。
実を言えば、仕事人のロローが付いているのに気付き、お詫びを理由にしてついてきたと言っても過言ではない。
付き合いが長いゆえに、彼が置かれている立場も既に本人から聞かされており、無茶をしないかと見張っている面も。
ルジーニャから子分扱いをされている点については笑って見てるだけ。
ルジーニャ:ルジー
友人の息子という感覚だが、こちらは完全に実家の弟と同じ扱いをしている。
幼児の面倒を見るのは慣れたものなので、メドラッドが慣れるまでは一緒に世話をしていた。
ルジーニャからはこっそりと本心を相談されていたりするので、打ち明ける時は一緒に言おうか、と約束している。
フレゲーラ:フー
旅の子供から「あそこのスタジアムにはやたら強いヤクデがいる」と聞かされていて知ってはいた。彼女と入れ替わりに一時離脱をしたので、気を遣い合っていた期間も。
世間知らずっぷりにどうしても世話を焼かずにはいられない。思い詰めやすい子と認識してからは一層構い倒しているせいで、「お母さんみたいです」と言われている。お父さんじゃないんだなぁ……。