ルジーニャ(Rujynia) アップリュー♂
「ルジーニャ!ルジーでいいよっ」
「シィちゃん、シィちゃん!あのね、さっきね、ロロといいにおいのおはなみつけたの!こっち!」
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ、いいこにするからおいてかないで……っ」
頑張り屋(イタズラがすき)
年齢 / 3歳
身長 / 70㎝前後(平均よりずっと小さい)
一人称 / ルジー
他称 / おまえ
リンゴと勘違いされて採ってこられた迷子の幼児。
結局そのまま一行に引き取られ、現在はメドラッドの息子のような存在。
相当なレベルになるまで進化条件が判らず、過保護に育てられたせいか、素直さと生意気が絶妙に交ざりあった甘え上手に育った。
良くも悪くも年相応で、ぐずりやすいが、飲み込みも早く、思ったことはすぐに言う、他人を疑わない、まねっこしたがりと判りやすく幼児。
育ての親の茶目っ気をすっかり覚えたのか、見事にイタズラ癖が付いてしまい、その矯正に四苦八苦させている。
好きなものは不思議なアメであるが、進化してからすっかり貰えなくなってしょんぼり。
父親としているメドラッドとは別に、姉のようにアシィールを慕っており、彼女との距離感を覚えている最中。
たまに強引に甘えすぎて怒らせているものの、本気で怒られているわけではないと理解していて、今日も元気に「シィちゃん」と甘えにいく。
子どもらしく我が儘で小生意気ではあるが、彼の進化アイテムを入手する際、やむを得ず一度だけ手放すふりをされたことがあり、その時に本気で置いていかれると思ってからは比較的過ぎた我が儘は言わなくなった。
この時に一時的に酷く臆病になってしまい、まだまだ親としての自覚が足りていなかったメドラッドが意識を改める切っ掛けとなった。
ルジーニャも幼いなりに、仲間が本気でなかったのはなんとなく理解しているようだが、普段から必ず誰かにくっついているのはこの時から。
年齢以上に種族的に体格が小さいもので、いつも誰かしらの服の中に収まっている。
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リンゴの竜の子は、恋愛成就の言い伝えを持つ。それを利用したがる”悪いニンゲン”も当然いた。
幼子がひとりぼっちになったのは、そんなニンゲンが商売道具として群れを襲ったとき。密猟者達から逃げる時、彼の両親は彼を置いていってしまった。
捕まってしまった幼い子は、怖くて怖くて、けれど頑張って逃げ出した。
やっと落ち着いたとき、鷲掴みにされ、気付けばたくさんの果物と転がされていた。
このまま擬態していては食べられる!と声を上げた彼をのぞき込んだのは、自分よりもずっと大きな大人の男だった。
両親が自分を置いていった理由は、本能として理解していたので、「食べないから、一緒に来るか?」と問われて、一も二もなく頷いた。
たくさん優しくされ、家族のように受け入れられ、賢い幼子はいなくなった両親を忘れようと決めた。年の近い女の子をまねて、まずは試しに「メド」ではなく「パパ」と呼んでみたら、意外としっくりきた。
親のことは忘れようと決めたが、子どもなりに親とはぐれた可哀想な子どもだから大事にされてるのでは?と考えているせいで、親探しはもういいと言えずにいる。
いつか言わないと、と一人だけには相談しており、言うときは一緒に言ってあげようと約束してもらっている。
旅の仲間について
メドラッド:パパ
父親のような存在。育ててもらっているという意味ではパーティ全体だが、特に慕っているのはメドラッドになる。
ここにいてもいいと言ってくれたメドラッドの元にずっといたいと感じている。抱っこしてもらうのが好き。
構ってもらうときは姉も一緒と決めているようで、抱っこしてもらっては「シィちゃんとこいく」である。
アシィール:シィちゃん
姉のような存在。最初はぴりぴりしていて怖かったが、今では大好きな姉である。
「お前も一緒なの?」とこっそり声をかけてもらってから、気付けば後ろをついて回るようになった。
ルジーニャとしては、メドラッドはアシィールのもの、という認識らしく、父親を譲られると「ちがうの」と引っ張っていく。
ヘシェト:ヘシェ
おいしいご飯を作ってくれるお兄ちゃん。怒らずに話を聞いてくれると信頼している相手。
カレーを作らせたら世界一だと信じて疑わない。
いつか「もういいよ」という時、一緒に言ってくれると約束してくれた。
たまに寂しそうな顔をするのに気付いているが、なんでなのかは判らない。
ロロー:ロロ
子分。我が儘放題、というほどではないが振り回している。
進化して空を飛べるようになったが、ロローの背中に乗るのが好き。
自分を採ってきた事をずっと気に病んでいる事に関して、幼心に悪いとは思っているが、彼が申し訳なさから構ってくれるのもあって、何も言わないでいる。
いつかちゃんと「もういいよ」と言うのだと心に決めているようで、ルジーニャとしても、さらわれたというよりも、見つけてくれたと認識している。
フレゲーラ:フー
最初は、時たま不安そうにしている意味がわからず、たびたびじっと見つめていたもので苦手意識を持たれていた。
手放すふりをされたとき、本気で止めてあげて欲しいと訴えてくれてからは「やさしいおねえちゃん」。
アシィールと一緒にいることが多いのもあり、よく構ってもらっている。